汗をかかない人間が熱中症になる汗の量はどのくらいか
熱中症っぽい症状が辛かった
旅行に行って、兼六園を見てきました。
非常にきれいだったけれど、とにかく暑くて、日陰も少なく途中からぼーっとしたりふわふわしたり。
熱中症だなと思って、水やスポーツドリンクを飲んだけど、ただ全身がむくんで体重が2.5kg増えただけ。
もしかしたら塩分が足りないのかも、と、出先なので、コンビニで「梅干しのシート」を買って一気喰い。ちゃんと控えてないけど、食塩相当量1g以上あったと思う。
すぐには変わらなかったけど、ややしたら気分が楽になって、
- 難しかった深呼吸が楽にできるようになった
- 舌に膜がはっているような感じがなくなった
- ふわふわした感じがなくなった
- ぼーっとした頭がクリアになった
・・・これらが塩分不足の症状かどうか判らないけど、よくなったところを見ると、やはり塩分が足りなかったらしい。
普段あまり汗をかかないと、「悪い汗」をかくようになる
空調が効いているところにいるからか、普段全然汗をかくことがない。
汗をかかないのは、汗腺が衰えているということ。そういう場合は大体、「悪い汗」しかかかない。
あなたの汗のタイプは?いい汗?悪い汗?夏の病を予防する汗のかき方スペシャル | 番組内容 | コミコミクリニック みんなの家庭の医学
そして、↑このリンクによれば、
汗に含まれる成分を詳しく調べると、悪い汗は塩分濃度を示すナトリウムの値がおよそ3倍
普通に汗をかいた人の3倍、塩を失ってしまうということになる。
汗の塩分(ナトリウム)濃度はどのくらいなのか
Wikipediaから持ってきました。普通の汗のナトリウム濃度は0.9g/Lとな。
ナトリウム→塩は×2.54で換算できるので、汗は2.3g/Lくらいの塩分濃度ということになるのかな。
「悪い汗」の人はその3倍だから、6.9g/Lの塩分濃度なの?
熱中症の症状が出るのは脱水時
脱水は水分と塩分が同時に失われること、ということだけど、「悪い汗」は塩分濃度が濃いので、熱中症の症状が出たときに積極的に摂取するのはどちらかというと塩分な気がします。
ちなみに、所ジョージさんのCMでおなじみの「OS-1」は、100mLあたりナトリウム(食塩相当量で)0.292g、脱水状態では1日500~1000mL摂取を勧めているので、1.5g~3.0gほどの塩分が失われれば脱水状態になりうるということでしょうか。
OS-1は汗の塩分濃度に近いんですね。
「悪い汗」で1.5gの塩分を失う量は約200mL
「悪い汗」で塩分を1.5g失うとしたら、その汗の量はたった217mL。これって、「なんか汗ばむなあ」くらいでもこの量になりません?
「悪い汗」を流れるくらいかいたら、熱中症になるのはあっという間。そして、その場合、失っているのは水分よりも塩分!
1.5gはお味噌汁一杯分くらいの塩分で、お料理でいうところの「ひとつまみ(親指・人差し指・中指でつまんだくらい)」。
ちなみに、塩分を摂ってはいけないという話もあります
夏は汗をかくから塩分をとった方が良い?(執筆者:管理栄養士・体育学修士 河谷彰子氏) – 生活の知恵をもとめて
もちろんそれも尤もです。だけど、水分だけでは回復しないなら、塩分も試してみる価値があるなあと思った兼六園でした。